魔女が集う日、ヴァルプルギスの夜とは

photo by Andreas Fink
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魔女の集会、ヴァルプルギスの夜とは?

ヴァルプルギスの夜は、今もヨーロッパ各地に残る魔女伝説のひとつ。

4月30日から5月1日にかけて行われる魔女の集会で、今でもドイツや北欧では、春を迎えるお祭りとして盛大にヴァルプルギスの夜を祝う地方が数多くあります。

ヴァルプルギスの夜とは何か?
そもそもヴァルプルギスとは、どんな意味なのか?

魔女の集い、ヴァルプルギスの夜について紹介します。

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ヴァルプルギスの夜は古代ケルトのお祭りが発祥

ヴァルプルギスの夜の起源は、古代ケルトで行われていた春のお祭り。

毎年5月1日はケルトの春のお祭りで、その前夜は魔女たちが集うという伝説がありました。

「ヴァルプルギス」の呼称は、710年にイングランド七王国のひとつウェセックス王国に存在したとされる聖女ワルプルガに由来するもの。

言い伝えによると、彼女はサクソン人の王子、聖リチャードの娘ということになっています。つまりは王女さまですね。

聖女であり王女でもある女性の名を冠するお祭りが、なぜ魔女たちの集会なのか…?

それにはヨーロッパの宗教事情が関係しています。前述のとおり、ヴァルプルギスの夜はもとはケルトのお祭り。

ヨーロッパにキリスト教が広まるとともに、異教の神=キリスト教義に反する存在=魔女、と扱いが変わり、春の祭典が魔女の祭典へ変わってしまったのです。

世界各地のヴァルプルギスの夜

ヴァルプルギスの夜で有名なのは、ドイツのブロッケン山。

影の周りに虹色の輪が現れる、神秘的なブロッケン現象でも知られています。

ブロッケン山はドイツのハルツ山地最高峰の山。…といっても、標高は1142mほどの低い山であり、魔女伝説から連想するような深山幽谷ではありません。

4月30日になると、ハルツ地方の魔女たちがブロッケン山に集い、5月1日にかけて飲めや歌えの大宴会を催して来るべき春を待つという伝説があります。

魔女の宴会なんて聞くとオドロオドロしいものを想像しますが、こう聞くと何やら楽しそうでもありますね。

現在のドイツでは、ヴァルプルギスの夜は魔女の仮装をした人たちが集まる、ハロウィンパーティーのようなお祭りになっています。

スウェーデンやフィンランドでは、ヴァルプルギスの夜は非常に重要なお祭りのひとつ。お酒を片手にご馳走を食べ、春を祝います。

一年の大半が雪に包まれる北欧では、短い春はいっそう喜ばしいものなんでしょうね。